そのスタイルの変化に並行して生まれたかのように、2003年にはDJ KENT(FORCE OF NATURE)、笹沼位吉(SLY MANGOOSE)と共に完全フロア対応の"GALARUDE"なる緩やかなユニットの活動を開始、2004年に第1弾12インチをリリース、8月にはSLY MONGOOSEのミニアルバム[DACASCOS](LOVARNO RECORDS)にもリミックスで参加している。
他にも川辺のクラブ活動から生まれたユニットは先輩、後輩、同世代と世代を超えて結成され、それぞれ作品に結実している。 藤原ヒロシとの"HIROSHI ? HIROSHI"(1993年)、クボタタケシとの"SONGS OF NICE"(1996年)、そして究めつけはソウルセット同様、90年代を圧巻した電気グルーヴのメンバーであり、世界に誇るテクノDJとして知られる石野卓球とのユニット『Ink』の結成だ。
一見リンクしてなかったように映る、2人の異能なDJが同世代ならではの音楽遍歴を確認・触発し合いながら到着した新境地は、実に自然な形で多様なテイストを盛り込んだ快作1stアルバム『C-46』(2006年)を産み、続く2007年8月には2ndアルバム『Ink Punk Punk』(Ki/ocn)と順調に発表、絶賛を集める。 各地のフェスやクラブイベントでのライヴも精力的にこなしており、今後の活動にも期待が高まる。